2025.09.08

はたらく制作部!役職の種類について
クリエイティブ
こんにちは。
Maromaro 映像クリエイターの Ohsuki です。
映像制作の現場は、さまざまな役職のスタッフが連携して成り立っています。
カメラや照明のような技術職は目に見えやすいですが、制作部は現場全体を動かし、プロジェクトを円滑に進める「縁の下の力持ち」。
今回は、その制作部における代表的な役職について解説していきます。
1. プロダクションマネージャー(PM)
PM は制作部の中心的存在です。仕事内容は非常に広く、
- 制作スケジュールの管理
- 撮影場所の下見(ロケハン)
- 撮影許可の申請や各種手続き
- キャストやスタッフの調整
- 資料作成や台本整理
- 撮影当日のケータリングや送迎手配
など、表に出にくいけれど現場を支える業務を一手に担います。
例えばロケ撮影の際、撮影許可を事前に取れていなかったら大問題ですし、食事の段取りが悪ければ現場の士気にも影響します。
そうした「細かいけど重要」な部分を完璧にこなすのが PM です。
基礎的な業務が多いため経験を積むことで仕事力が磨かれ、映像業界に限らず幅広い場面で通用するスキルが身につきます。
2. ディレクター
ディレクターは「映像の方向性を決める人」。
主な仕事は、
- 企画構成の立案
- 演出プランの作成
- 撮影現場での指示出し
- 編集段階でのチェックや修正指示
などです。
例えば CM 撮影なら、商品の魅力をどう伝えるか、役者の表情や動きをどう演出するかを判断します。
ドキュメンタリーなら、取材対象者からどんな言葉を引き出すかもディレクターの腕次第。
映像の「顔」をつくる立場なので、企画力・演出力・コミュニケーション力のすべてが求められる重要なポジションです。
3. プロデューサー
プロデューサーは「現場の総責任者」。
全体を見渡し、制作チームをまとめ上げる役割を担います。
主な業務は、
- クライアントとの折衝(要望のヒアリング・提案)
- 予算管理と全体の資金計画
- 制作体制の決定(スタッフ編成、外部協力会社の選定)
- プロジェクト全体の進行管理
いわば「経営者目線」で現場を動かす役職です。
クリエイティブとビジネスの両方を理解し、バランスを取る力が必要となります。
プロデューサーの判断が制作全体の方向性を左右するため、責任も大きいですが、その分やりがいも非常に大きいポジションです。
4. プランナー
プランナーは「映像をどう企画し、どう見せるか」を考える役割です。
特に広告映像やキャンペーン動画では重要で、
- コンセプトの立案
- ターゲット層の設定
- SNS やメディア展開を含めた戦略設計
- トレンドを踏まえたアイデア出し
などを担当します。
例えば商品プロモーションなら、「若者にシェアされやすい TikTok 向け縦型動画にするか」「テレビ CM と YouTube 広告を連動させるか」といった戦略を考えるのもプランナーの仕事です。
マーケティング知識とクリエイティブ思考を兼ね備えたハイブリッドな役割といえます。
5. シナリオライター
シナリオライターは「言葉と物語で映像に命を吹き込む人」です。
- 脚本の執筆
- 登場人物のセリフや行動の設計
- ナレーションの作成
- 構成案に基づく細かな演出の肉付け
などを行います。
セリフの言葉遣いひとつで印象が変わり、キャラクターの仕草ひとつで視聴者の感情が揺さぶられることもあります。
そのため、豊かな想像力と表現力が不可欠です。
特にドラマ仕立ての CM やストーリー性のある企業映像では欠かせない役職です。
ここまで紹介したように、制作部にはさまざまな役職が存在します。
会社によって呼び名や担当範囲が異なる場合もありますが、大枠は共通しています。
こうした多様な役割が合わさって、一本の映像が完成します。
案件によっては兼任することもありますが、それぞれのポジションには求められる能力が異なります。
自分の適性や強みを理解して役職を選ぶことが、制作現場で活躍する第一歩になるでしょう。
その他にも映像制作に関しての記事を少しずつ更新しているので、良かったら一緒にご覧ください。
以上、Maromaro 映像クリエイターのOhsukiでした。
Maromaroでは映像制作を行なっています。お気軽にご相談ください。