
2025.10.03
# ライフハック
読書の秋!読む手が止まらなくなるオススメ本3選!
こんにちは。
Maromaro デザイナーのshunです。
少し涼しくなってきまして、ようやく過ごしやすい気温になってきました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
秋といえば、読書!ということで、個人的な読み始めたら止まらない、オススメ本3冊ご紹介します。
※販売元のサイトのあらすじとして掲載されているものと、個人的な読みどころを中心とし、ネタバレをなるべく含まないようにしますが、紹介の中で少しだけ触れることがあります。予めご了承くださいませ。
プロジェクト・ヘイル・メアリー / SF
“大ヒット映画「オデッセイ」のアンディ・ウィアー最新作。映画化決定!未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男は、ただ一人人類を救うミッションに挑む! 『火星の人』で火星でのサバイバルを描いたウィアーが、地球滅亡の危機を描く極限のエンターテインメント”(早川書房オンラインストアより引用)
読みどころ①:SF筋肉のない、文系な私でもスラスラ読める描写の丁寧さ
普段SFに触れる機会があんまりなかったのですが、友人に大絶賛され、読んでみました。
科学の基礎が地になくても一緒に謎に潜り、解決していける描写や伏線が丁寧に書かれていたのが印象的でした。
SFといえど科学的考証もしっかりされており、理系の方はもっと没入できるんだろうなぁと思い、もう少し学生の頃科学とか物理とか勉強しておけば!と思いました(笑)
読みどころ②:Kindleではなく紙の本で読んで欲しい。計算され尽くしたページ繰り
本書には沢山の謎や、伏線、それを解くための記憶の回想など、次々と繰り広げられていきます。科学的な話もあり、脳内ごちゃごちゃになりそうなところですが、それをさりげなく解決しているのが「ページ繰り」だなと感じました。
シーンの切り替わり、謎→ヒント→解決のフローをページを捲る単位にすることで、読み手もパッと切り替えられる。しかもそれが違和感なくできているのが読書体験を追求した結果なのだなと気づきました(2周目で気づけた時は感動しました)
著者もだけれど、それを日本語でも忠実に再現してくれた翻訳家さんもすごい・・・
読みどころ③:人間とは、友情とは、仕事とは。
あらすじにある通り、地球滅亡を防ぐため色々な謎やミッションに挑むお話で、別世界の読み物のように一見思えるのですが、解決していく爽快感とは別に「人間とは何か」「仕事とは何か」「友情とは何か」を考えさせられる作品でもありました。
どうしてそう思うかを書いてしまうと壮大なネタバレになってしまうので言えないのですが、人はいろんな立場があり、それぞれに突き動かされる原動力があり、時には冷酷にも、自分を投げ打ってでも助けたりもする。人間のカッコよさもくだらなさも見える人間くさい作品でもあったと思います。
本書は、本当にネタバレなしで読んで欲しい作品です。
あのワクワク感を持ってページをめくれる体験が私はもうできないんだと思うと少し悲しいくらいです。まだ読んでない方はぜひ!
告白 / ミステリーサスペンス
湊かなえ(著)
“「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人の家族」「犯人」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラー。”(双葉社サイトより引用)“
読みどころ①:自分の視野の浅さが浮き彫りになってイヤになる
(注)褒めてます!!! 褒めるって言うとなんだか上から目線であれなんですが。
そう思わされるほど、さっきまで共感していた登場人物に違う視点の要素を入れると全く違って見える。みたいなことが作中でも起きまくります。
その度に、「なんて自分は短絡的な物事の見方しかできないんだろう」とイヤになってきました^^;
作中でも、無知があまり突っ走ってしまう登場人物を見て「なんでそんなことになるんだ」と思っていた自分がまさしくそう思えしまう、自分を見つめ直せる一冊です。
読みどころ②:章ごとの文体の違い
本作は章ごとに視点が変わり、それに伴って文体や構成・温度感がガラッと変わります。
それがより没入感や共感を産み出し、次、次、と読んでいってしまう仕掛けのように感じました。
まぁ、そうして得た共感も、次の章ではぶち壊されるのですが・・・
松たか子が主演の映画もあります。キャスト陣の演技も素晴らしく、いい意味での後気味悪さも映画でも遺憾無く発揮されているのですが、活字で得られる情報の元で、自分の中での人物像やそれを取り巻く環境を想像して、それを壊されて。みたいな体験ができるのが本書の良さだと思うので、ぜひ実際に手に取って読んでみてほしいです。
【誰が音楽をタダにした?―巨大産業をぶっ潰した男たち― / ノンフィクション
スティーヴン・ウィット(著) 関 美和(訳)
“CDからダウンロード販売、そして定額制ストリーミング配信へと、音楽の聴き方はこの20年で大きく変わった。mp3という革新的な音声圧縮技術の発明、海賊版音源をインターネット上に流すリーク集団の暗躍、レコード会社側の広告収入モデルへのシフト……
音楽産業を「殺した」真犯人は、一体どこにいる?
現在進行形の事象に綿密な取材とスリリングな筆致で迫り、絶賛を浴びたビジネス・ノンフィクション。”(早川書房オンラインストアより引用)
読みどころ①:ちょうど転換の時代を生きた私たちだからこそ、より感じる衝撃の事実
私が幼き頃はまだCD全盛期で、TSUTAYAに借りに行って車に差して旅行中のオトモにしたりしてました。それがいつぞやかLISMOなどインターネット上で取り扱われるようになって、いつの間にか定額サービスで聴き放題になっていた。そんな感覚でいました。
渦中に紛れもなくいたのに、ユーザーとしては成すようになって流されてすんなり変化を受け入れていましたが、確かに業界にとっては大革命であり、大きな転換期だったことを本書を読んで驚きました。
私が知らない間にこんなことになっていたの!?のような発見がたくさんあります。
読みどころ②:mp3がいかように生まれ、標準規格になったのか。立ちはだかる利権・カネの壁
本書では、CDからネットに転換した重要な要素として、mp2時代からmp3への転換のストーリーも織り込まれています。
今音楽のデータ形式といえば、ほぼmp3しか聞かず、それが当たり前になっていましたが、どうしてこれが世界基準になれたのかの道筋が大変驚きに満ちたものでした。
本書を見る前と後ではmp3への認識が変わり、いかにとんでもない規格だと思えるようになります。
どうしてかと言うのは、ネタバレになるので紹介できないのが惜しいです・・・。(読んだ人同士で語り合いたいほど)
ノンフィクションだからこその臨場感と、時系列を辿った構成の美しさ、それが本書を読み始めたら止まらない理由かなとも思いました。
最後に
「世の中にある一流のもので、数百円で手に入るのは本だけだ。」
芥川賞作家 田中慎弥先生の言葉です。
食べ物でも、エンターテイメントでも、なんでも一流のものはお金がかかります。しかし本だけは数百円で手に入り、その世界を体験できるとても懐の深いコンテンツだということを再認識させてくれる言葉だなぁとしみじみ思います。
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以上、Maromaro Shunでした。