東京都府中市、九段下のWeb制作会社Maromaroのブログです

ChatGPTでPhotoshopを使いこなす!? チャットで画像編集を試してみた

2026.01.05

# Webデザイン

ChatGPTでPhotoshopを使いこなす!? チャットで画像編集を試してみた

2025年12月、Adobeより衝撃の発表がありました。なんとAdobe Photoshopが ChatGPTと連携したと。これにより、専門知識が無くてもChatGPT上で日本語で指示するだけで、誰でも無料で画像編集が可能になったんだと。

Photoshopといえばプロ御用達の超高機能画像編集アプリですが、多機能なゆえに開いた次の瞬間、「どの機能を選べばいいのか?」「やりたいことはメニューの膨大な数のボタンのどれなのか?」「希望の設定はパネルのどこを触れば実現する?」。という段取りの壁が実際はまず立ちはだかり、人によってはフリーズしてしまうことも。業務として使いこなすのなら専門学校やスクールなどで基本を体得するのが基本ルート。新機能や込み入ったことはネット検索したり、試行錯誤しながら体得していく感じでした。

ところが、Photoshop for ChatGPTでは、そういった経験や学習が必須だったことに対して瞬時に機能選択をし結果を導き出してくれます。試した感じでは、往年のフィルターなど基本機能は大体呼び出せるようです。

専門知識を必要としない上に無料でできるなんて、Adobeは大丈夫なのか? 職人技が誰でもできてしまう時代到来なのか? 筆者が実際に触ってみて感じたことや、どんなことができて、どんな場面に向いているのかを整理してみます。

Photoshop for ChatGPTとは?

ChatGPT上で、Adobe Photoshopの一部編集機能を呼び出し、チャット形式で画像編集指示ができる仕組みです。

日常会話に近い言葉で指示できる点が大きな特徴で、「人物を切り抜いて、全体を少し寒色寄りに」などと文章で指示すれば、①被写体選択、②マスク作成、③色調補正までが一気に進みます。従来のように、「どのツールを使うか」「どこにその機能があるか」を考える必要はありません。

できること

  • 画像の被写体選択/背景削除
  • 明るさ・色味の調整UIを表示(数値は自分でスライダー操作)
  • グリッチ/デュオトーン/粒状感などのエフェクト適用
  • 背景ぼかし、主役だけ加工 など
  • モザイクがけ など

実際に「Photoshopを自動操作する」というより編集アシスト+簡易編集ツールという位置づけです。編集を相談する感覚に近い印象を受けました。

ちなみに、Adobeの同時期発表にはほかにデザインツール「Adobe Express」や、PDFの作成・編集ができる「Adobe Acrobat」もあり、同様にChatGPT上で無料で利用できるようになりました。

Photoshopの導入の仕方・使い方

Photoshop for ChatGPTは、簡単なステップで始められます。紹介しているものはWEB版になります。

【初めに】Photoshopの導入

  1. ChatGPTのアカウントのアイコンから「設定」を開き、「アプリ」へ移動
  2. 「アプリの詳細を見る(初回)」または「さらに追加する(アプリ2個目以降)」ボタンを押下
  3. Adobe Photoshop」を選択し、「接続する」をクリック
  4. Adobe IDでログイン(無料アカウントでもOK)(ログインしておくと、WEBアプリに作業を引き継げる)

これで導入は完了。入力フィールドの下部に、フォトショップのアイコンが出ていればOK。

使い方

  1. 編集したい画像をドラッグ&ドロップ(またはプラスボタン)でアップロード
  2. 通常のチャット同様にプロンプト(指示)を入力し編集開始
  3. 結果画像が表示されます。対応内容や、精度を上げるための次の提案をしてきますが、OKであれば完了

↓すごく丁寧に手順の説明や提案をしてきますね。

編集後のデータは、その画面で即座にダウンロードや共有ができます。

Photoshopは一度導入すれば、次回以降はフィールド下部のプラスボタン→「さらに表示」の中から呼び出しができます。

Photoshop for ChatGPTでできること
切り抜き・色調整はどこまで可能?

被写体の切り抜き・背景削除

まず試したのは、人物写真の切り抜きです。
「被写体だけ切り抜き」と入力しただけですが、背景除去という意図した結果がちゃんと出ました。精度はかなり高めです。髪の毛や和服の袖など、エッジが複雑な部分も概ね良好。ラフ用途なら十分。
Adobe契約者であれば、調整のためのスライダーボタンの先に、AdobeのWEBアプリに引き継げる機能が使用できます。

色味・雰囲気の調整

「少し青く」「クール寄り」「夕方っぽく」
このレベルの曖昧な日本語でも意図を汲んでくれるのが強みです。ここでは、「背景を夕方っぽくして」と入力しました。

早速、背景にのみ適用されるよう自動で選択範囲が適用されました。
色味や明るさは、いくつか選択肢があり、アドバイスを受けながら自身でスライダーを動かし、好みの色味になるよう調整します。

特に、SNS用ビジュアル、ブログのアイキャッチ、企画段階のビジュアル案ではかなり時短になります。

簡易エフェクト・ぼかし

  • 背景ぼかし
  • ふんわりした光
  • コントラスト弱め

など、「雰囲気作り」系は得意

逆に、数値を細かく詰めたい人には物足りないかもしれません。

どんな場面に向いているか

今回発表されたこのサービスは、完成データを作り込む用途よりも、方向性を探ったり、素材を整えたりする準備のような工程で力を発揮しそうです。
ブログやSNS用の画像、企画書に入れるビジュアル、あるいは「こんな雰囲気」という共有用の画像づくりなど、スピード感が求められる場面との相性はかなり良いと感じました。

ChatGPTはスマホでもブラウザだけで実行できるので、とっても手軽に写真編集が始められるのも良いですね。

一方で、ChatGPTでは従来のPhotoshopが得意とする難しい編集はできません。印刷前提の厳密な色調整や、レイヤー構造を意識した合成作業などは、従来のPhotoshopの方が安心です。Photoshopを契約している人は、Photoshopを使った方が質も高いし時間も早い場面も多いなと感じました。実際、被写体の切り抜きなどはフォトショ本体でも今はワンタッチでできますので。
ただ、「右の人だけ」とか従来だとマウスを使っての面倒な選択範囲の決定を言葉で処理してもらえるのは、玄人ユーザーでも魅力的に感じられそうです。

Photoshopは敷居が高く持っていないけどSNSなどで画像加工がしたい人、Photoshopを持ってはいるが大層なことはしていない人、などに向いているのかも。どんな処理をしたか理解しながら進められるので、今Photoshop勉強中の人や買うか考え中の人にも良さそうです。

デザイナー目線で感じたメリット

とにかく早い

  • メニューや操作パネルを探さないで良い
  • ツール選択で迷わない
  • 思考を止めずに次の提案ももらいながら進められる

アイデア出しのスピードが落ちない
(ただ、ChatGPT無料会員だと画像処理のスピードが遅くなっているようです)

非デザイナーとの共有が楽

クライアントやディレクターが「こんな感じ?」と自分で触ったものを提示してもらえるのは大きな利点。イメージ共有ツールとして優秀です。

ここは正直弱い

  • レイヤー管理は不可
  • 精密な合成・印刷前提の調整はNG
  • CMYKや色校正用途には不向き
  • 電線やガラスの反射、余計な人を消すなどが現状できない

複雑な編集や最終仕上げは、従来のPhotoshop一択です。

↓モザイク加工、簡単にできて便利で良いなと思ってお願いしたのですが、入れた素材写真では何度かやり取りしても指示(右の女性の顔のみにかけたい)通りの結果が出ず…。まだこれから改善されるのか?

どんな使い分けがベストか

フェーズ おすすめ
ラフ・方向性出し Photoshop for ChatGPT
SNS/ブログ画像 Photoshop for ChatGPT
最終納品データ 従来のPhotoshop

まとめ

操作というより「対話」。やりたいことだけを言葉にすればよい

Photoshop for ChatGPTは、画像編集を“作業”から“会話”に近づけた新しいアプローチです。

編集作業というより、「イメージを言語化する作業」に近い感覚です。人と違って「雑な指示でも文句も出ずにすんなり進む」のは指示側・作業側ともに、大きな価値があると感じるのではないでしょうか。

完璧な仕上げを求める場面では従来のPhotoshopが必要ですが、ラフ制作や方向性確認、簡易的なビジュアル作成においては、非常に時短で重宝する選択肢になります。

Photoshopを置き換える存在ではない。むしろ学びになっている

誤解しないほうがいいのは、このサービスが結局Photoshopそのものを不要にするわけではない、という点です。(冒頭ではザワザワしましたが。)

むしろ、「最初の一歩を軽くするためのPhotoshop」という立ち位置がしっくりきます。ユーザーは指示をする側でありながら、画像処理後の丁寧な説明文などにより、目的を達成しながら自然にPhotoshopの知識を得られ、同時に実践になっている。いわば講座を受けているような、教材のような役割も感じました。

考える前に試せる。迷う前に形にできる。そして学べる。

その意味で、Adobeさんの狙いも理解したような気がしましたし、これまでよりも画像編集の心理的ハードルを下げてくれる存在だと感じました。

以上、Maromaroのfutaでした。